早くも9月。3年生が引退して新人戦に突入です。またまた練習量が増える時期です。同時に増えるのが捻挫です。特に大会前一週間に起こる事が多く感じます。せっかく練習してきたのに試合欠場は避けたいところです。
そこで、捻挫回復時短方法を掲載したいと思います。
※捻挫は裂離骨折の可能性もあるので接骨院・病院に受診してから行って下さい。
受傷直後、当然ながらRICE。一般的なのでグーグル検索してください。
通常、捻挫後湿布などを貼ると思いますがこの湿布には消炎鎮痛剤が入っています。炎症というのはケガを治す為に体の中で起こっていることなで過度に炎症を抑えると回復が遅れる可能性があります。内出血が起きているから2・3日湿布を貼ると聞いたことがありますが、実際内出血は受傷数秒から数分で止まっています。
もっとも回復を遅らせる要因は浮腫(むくみ)です。この浮腫の改善が捻挫の回復時短に繋がります。浮腫改善に効果的なのが圧迫です。つまり、マッサージです。むくみを取るように捻挫部位をマッサージすることによって回復が早まります。ただし、強さに気をつけて下さい。その後、痛みが出ない程度に捻挫部位の周囲の筋を動かします。これは筋のポンプ作用による浮腫の改善と靭帯への伸張力を与えるためです。その後、しっかり包帯固定、可能であれば下巻きを使用して下さい。熱感が無ければしっかり入浴(シャワーのみは✖)。寝るときは挙上します。完全断裂・裂離骨折でない捻挫であればかなり競技復帰まで時短できると思います。
※痛みがあれば無理でず欠場してください。痛みを我慢してその後重症化したケースは少なくないです。
<前もって注意>
トレーニー上級者・指導者のもとで行って下さい。初心者が行うとケガします。成長期の子供は禁止です。
筋肉を伸ばしながらトレーニングする事です。
エキセントリックコントラクショントレーニング(ECトレーニング)と呼ばれる方法で、曲げるときより戻す時を重点に負荷をかけていきます。
<アームカールの例>
重量の選択は1RM~3RMにします。(1回~3回だけ上げることのできる重さ)
(1)フラットベンチに肘を置いて、肘を曲げた状態がスタートポジション。
(2)5秒かけて肘を伸ばしす。損傷予防の為完全に伸ばしきる少し手前で止めます。
(3)両手でスタートポジションに戻します。
(4)8~10回を3セット
かなりキツイと思います。そして、高確率で筋肉痛が発生します。
筋線維を伸ばしながらトレーニングする為、筋線維長が伸びるため瞬発力アップにもつながります。これに関しては後日掲載したいと思います。
最後にもう一度、上級者むけのトレーニングなので初心者・子供は行わないで下さい。